ユズリハ (ユズリハ科)
以前はトウダイグサ科に含まれていたが、DNAに着目した解析によりユズリハ科とされた。ユズリハ科は単に旧トウダイグサ科を分割しただけではなく、かつて近くに置かれていた多くの種類とは遠く離れて、カツラ科やボタン科などとともにユキノシタ目に入れられている。
ウラジロやダイダイとともに正月の飾りに用いられることでも知られるユズリハは、高さ10mにもなり多く枝を出す常緑高木で、宮城県から琉球までと朝鮮半島および中国に分布し、庭木にもよくみられる。
葉は長さ15-20cmの長楕円形で枝先に集まってつく。葉柄は濃紅色(図1)のことが多いが、緑色のものをイヌユズリハまたはアオジクユズリハとよぶことがある。春に新しい葉が開いて間もなく前年の葉が落ち(図2)、その新旧交代が顕著なので、人間社会で次世代に地位を譲ることになぞらえて和名がつけられた。中国名の交譲木も同じ発想によるものであろう。
花は4-5月に咲き、雌雄異株でまれに両性花もみられるが、いずれにしても花弁がなく目立たない(図3,4)。果実は少しいびつな楕円体で秋に熟して黒紫色となり、中に1個の核(図5)があり1種子を含む。
日本海側の多雪地帯に生えるものは高さ2mほどにしかならない低木で、変種として区別されエゾユズリハとよばれる。アオキの変種ヒメアオキ、イヌツゲの変種ハイイヌツゲなどと同様に、多雪地帯に適応して丈が低くなったものと考えられる。
ウラジロやダイダイとともに正月の飾りに用いられることでも知られるユズリハは、高さ10mにもなり多く枝を出す常緑高木で、宮城県から琉球までと朝鮮半島および中国に分布し、庭木にもよくみられる。
葉は長さ15-20cmの長楕円形で枝先に集まってつく。葉柄は濃紅色(図1)のことが多いが、緑色のものをイヌユズリハまたはアオジクユズリハとよぶことがある。春に新しい葉が開いて間もなく前年の葉が落ち(図2)、その新旧交代が顕著なので、人間社会で次世代に地位を譲ることになぞらえて和名がつけられた。中国名の交譲木も同じ発想によるものであろう。
花は4-5月に咲き、雌雄異株でまれに両性花もみられるが、いずれにしても花弁がなく目立たない(図3,4)。果実は少しいびつな楕円体で秋に熟して黒紫色となり、中に1個の核(図5)があり1種子を含む。
日本海側の多雪地帯に生えるものは高さ2mほどにしかならない低木で、変種として区別されエゾユズリハとよばれる。アオキの変種ヒメアオキ、イヌツゲの変種ハイイヌツゲなどと同様に、多雪地帯に適応して丈が低くなったものと考えられる。






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