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シラカシ (ブナ科)

 高さ20m径80cmにもなる常緑樹で、宮城県、新潟県から九州までと済州島および中国中南部に分布し、関東では人家の近くにも多く植えられ、日本に8種ほど自生するカシ類の中で最も身近なものといえる。
 花は5月ごろに咲き、雌花は目立たないが雄花は長さ10cm内外の紐のように垂れ下がる軸に密集する(図1)。果実は楕円体に近い形のどんぐりで花と同じ年の秋に実り、タンニンを含んで強い渋味がある。どんぐりは殻斗とよばれる器官の中で形成される(図2)。椀のような形の殻斗の外面に同心円状の模様があるのはカシ類の全体に共通する特徴で、同属のコナラ、ミズナラ等との区別点でもある。
 和名は材の色が白いことによるが、幹の色が暗いので(図3)クロガシという別名もある。材は丈夫で硬く、鍬(クワ)やスコップの柄、和船の櫓(ロ)や櫂(カイ)、菓子型、靴型などに用いられる。屋敷の周囲に作られた高い垣根(図4)は、防風だけでなく防火にも役立つという。

図1 シラカシ

図1 雄花序。1981/05/10、志木市

図2 シラカシ

図2 殻斗と堅果(どんぐり)。1974/10/31、練馬区石神井町

図3 シラカシ

図3 樹皮。2018/02/18、練馬区石神井町

図4 シラカシ

図4 防風林。1982/10/16、清瀬市
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