アカマツ(マツ科)
日本に自生する7種のマツの中でクロマツと並んで最もありふれたマツ。名前は成木の樹皮の色による(図1)。勇壮な感じのあるクロマツをオマツ(男松、雄松)ともいうのに対してメマツ(女松、雌松)と呼ばれることもあるが、生物学的な雌雄とは無関係。
針葉樹という名にふさわしい細長い葉が落ちるときには2本ずつまとまって散るので、死ぬまで添い遂げる夫婦にたとえられる。落ち葉を拾ってその2本の基部をよく見ると、膜質の貧弱な葉(鱗片葉)が重なり合ってついていて、落ちたのはいくつかの鱗片葉と2本の針状葉をつけただけで成長が止まった短い枝だったことがわかる。短いままで成長の止まった枝を短枝といい、長く伸びる枝を長枝という(図2)。紋所や老舗の商標などで松葉が意匠化されたものを見ると、昔の人も短枝の基部の鱗片葉に気付いていたことがわかる(図3)。
短枝につく針状葉の数は、アカマツやクロマツでは2本だが、ハイマツやヒメコマツでは5本、北アメリカのダイオウマツやリギダマツでは3本である。
雄花は若い長枝の下の方につき(図4)、のちに球果となる雌性球花は先端の近くにつく(図2)。
針葉樹という名にふさわしい細長い葉が落ちるときには2本ずつまとまって散るので、死ぬまで添い遂げる夫婦にたとえられる。落ち葉を拾ってその2本の基部をよく見ると、膜質の貧弱な葉(鱗片葉)が重なり合ってついていて、落ちたのはいくつかの鱗片葉と2本の針状葉をつけただけで成長が止まった短い枝だったことがわかる。短いままで成長の止まった枝を短枝といい、長く伸びる枝を長枝という(図2)。紋所や老舗の商標などで松葉が意匠化されたものを見ると、昔の人も短枝の基部の鱗片葉に気付いていたことがわかる(図3)。
短枝につく針状葉の数は、アカマツやクロマツでは2本だが、ハイマツやヒメコマツでは5本、北アメリカのダイオウマツやリギダマツでは3本である。
雄花は若い長枝の下の方につき(図4)、のちに球果となる雌性球花は先端の近くにつく(図2)。




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