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ヤマボウシ (ミズキ科)

 日本の在来種であるが、都会では明治期に渡来したハナミズキの方がかえって見る機会が多い。どちらも、小さな花の集団を苞(ホウ)とよばれる特殊な葉が囲み、全体で1個の大きな花のように見える(図1,)。近年は中国南部原産のトキワヤマボウシが新しい住宅などに多く見られ、花の集まりは上記の2種とよく似ている(図3)
 これら3種とも、花弁と見まちがえやすい苞の数は4枚で、小さな本当の花にある本当の花弁もやはり4枚である。練馬区でのおおよその花期は、ヤマボウシが5月中旬から6月、ハナミズキが4月下旬から5月初旬、トキワヤマボウシが5月下旬から6月中旬。
 ヤマボウシという和名は山法師の意味で、真の花が集まった球状の部分を僧侶の頭に、白い苞を頭巾にそれぞれ見立てたものであるといわれ、僧兵を描いた絵を見ると納得がいく。
 ハナミズキの果実は枝先に集まって秋に赤く熟して美しいけれども食べられないが、ヤマボウシでは複数の果実が互いに癒着して球状の複合果となり(図4)、甘みがあって食べられる。中国の図鑑によれば、トキワヤマボウシの複合果も生食されるほか醸造にも用いられるという。

図1 ヤマボウシ

図1 花期のヤマボウシ。2008/05/14、武蔵学園

図2 ヤマボウシ

図2 ヤマボウシの花序。1987/05/24、練馬区東大泉

図3 ヤマボウシ

図3 トキワヤマボウシ。2010/07/10、練馬区谷原

図4 ヤマボウシ

図4 ヤマボウシの複合果。1987/08/09、練馬区東大泉
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