コブシ(モクレン科)
高さ10m径50cm以上になる落葉高木で、林中(図1)や林縁(図2)に自生し、庭や公園に植えられる。古くから農事暦と深いかかわりがあってコブシの開花が田仕事を始める目安とされ、タウチザクラやタネマキザクラなどの地方名がある。
花には小さな萼片3枚と大きな花弁6枚があり、中央に立つ軸の下の方に多数の雄しべ、上の方に多数の雌しべが着く(図3)。秋には個々の雌しべから果実ができるが、それらは互いに癒合して歪んだ集合果になり(図4)、各果実が裂けると通常2個の種子があらわれ、種子は白い糸で垂れ下がる(図5)。
構内では大学8号館の南東の隅の近くと、大学4号館の入り口の近くにあり、後者は学園内の全ての樹木の中で江古田駅に最も近い位置のものである。練馬区内では、1971年に練馬の木に指定されたためか街路樹に植えられている所も多く、武蔵学園に沿った千川通の南側には以前あったモミジバスズカケノキに代わってコブシの若木が植えられている。
コブシによく似たタムシバは日本海側に多く、コブシでは花の下に1枚の葉が出ることが多い(図6)のに対してタムシバでは花の下に葉がない(図7)などの点で区別できる。また、葉の最も幅の広いところがコブシでは中央よりも先に近いのに対して、タムシバでは中央よりも基部によったところで最も幅が広い。
コブシという名は、花芽の形が拳に似るからとも、集合果(果実の集まり)の姿によるともいわれる。別名のヤマアララギやコブシハジカミは種子に辛味があることによる。タムシバの語源は、皮膚病の田虫に似た模様が葉にできることがあるからともいわれ、葉に甘みがあるので「噛む柴」が転じたとの説もある。
花には小さな萼片3枚と大きな花弁6枚があり、中央に立つ軸の下の方に多数の雄しべ、上の方に多数の雌しべが着く(図3)。秋には個々の雌しべから果実ができるが、それらは互いに癒合して歪んだ集合果になり(図4)、各果実が裂けると通常2個の種子があらわれ、種子は白い糸で垂れ下がる(図5)。
構内では大学8号館の南東の隅の近くと、大学4号館の入り口の近くにあり、後者は学園内の全ての樹木の中で江古田駅に最も近い位置のものである。練馬区内では、1971年に練馬の木に指定されたためか街路樹に植えられている所も多く、武蔵学園に沿った千川通の南側には以前あったモミジバスズカケノキに代わってコブシの若木が植えられている。
コブシによく似たタムシバは日本海側に多く、コブシでは花の下に1枚の葉が出ることが多い(図6)のに対してタムシバでは花の下に葉がない(図7)などの点で区別できる。また、葉の最も幅の広いところがコブシでは中央よりも先に近いのに対して、タムシバでは中央よりも基部によったところで最も幅が広い。
コブシという名は、花芽の形が拳に似るからとも、集合果(果実の集まり)の姿によるともいわれる。別名のヤマアララギやコブシハジカミは種子に辛味があることによる。タムシバの語源は、皮膚病の田虫に似た模様が葉にできることがあるからともいわれ、葉に甘みがあるので「噛む柴」が転じたとの説もある。
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