ヒイラギナンテン(メギ科)
中国の広東省、浙江省および台湾に分布し、日本には17世紀の後半に渡来したといわれる。高さ1mほどの常緑低木で、庭や公園によく植えられている。構内では玉の橋の近くに多く見られたものが2017--18年の工事に際して撤去されたが、新しくできた高中の理科・特別教室棟の北側に並べて植えられた。
3-4月に黄色の花を多数つけ(図1)、果実は5月ごろに青紫色に熟す(図2)。花をのぞきこむと6本の雄しべが見え、その付け根に近い蜜腺のあたりを爪楊枝のようなもので軽くつつくと、おしべが動くのがわかる(図3, 図4)。この動きは訪花昆虫に花粉を擦り付けるのに役立つと考えられる。
観賞用や、葉のとげを利用した人止め用に植えられるほか、中国の民間では葉や根を解熱、咳止め、解毒などに用いるという。
同属のホソバヒイラギナンテン(図5)も中国南部の原産でしばしば公園などに植えられているが、構内には見当たらない。
3-4月に黄色の花を多数つけ(図1)、果実は5月ごろに青紫色に熟す(図2)。花をのぞきこむと6本の雄しべが見え、その付け根に近い蜜腺のあたりを爪楊枝のようなもので軽くつつくと、おしべが動くのがわかる(図3, 図4)。この動きは訪花昆虫に花粉を擦り付けるのに役立つと考えられる。
観賞用や、葉のとげを利用した人止め用に植えられるほか、中国の民間では葉や根を解熱、咳止め、解毒などに用いるという。
同属のホソバヒイラギナンテン(図5)も中国南部の原産でしばしば公園などに植えられているが、構内には見当たらない。





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