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イイギリ (ヤナギ科)

 従来はイイギリ科とされたが、DNAに着目した近年の分類ではヤナギ科に含まれる。キリとは無縁だが大きな葉(図1)をつける樹木が〇〇ギリとよばれる例の一つで、他にアオギリ、ヒギリ、アブラギリ、ハテルマギリ等々がある。イイギリの名は、かつて葉で飯を包んだことによるという。赤くて球形の果実を多数つけた様子(図2)からナンテンギリともいう。
 高さ15mにもなる落葉高木で、本州から琉球に自生し、朝鮮半島、台湾、中国大陸にも分布する。中国名に山桐子、山梧桐があり、中国でも大きな葉をつけるという特徴にもとづいて名付けられている。
 雌雄異株で花は春に咲き、やや大きな花序となって垂れ下がるが、高所にあることが多く帯黄色で目立たない(図1,3)。果実は径1cm弱で野鳥の好物だが、落葉後も多数が残って下垂する姿が美しいので、公園などに植えられる。
 構内には、高中図書館棟の南東に大きな雌株があるほか、鳥によって散布されたと思われる稚樹が多数みられるが、大きく育ったものはみかけない。
 樹皮は赤みを帯びた灰色で、やや横長の皮目が点在する(図4)。材は軽く、薪炭材のほか箱材や下駄材とされたが耐久性は乏しい。

図1 イイギリ

図1 雄花序。2008/05/27、東京都薬用植物園

図2 イイギリ

図2 果実を啄むヒヨドリ。2008/12/29、石神井公園

図3 イイギリ

図3 雄花序の一部分。2011/05/30、石神井公園

図4 イイギリ

図4 樹皮。2010/12/17、武蔵学園
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