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シダレヤナギ (ヤナギ科)

 ヤナギ属は世界に400種以上あり、日本には28種が自生するほか自然雑種が39種あるという。その中で単にヤナギといえばシダレヤナギを指すことが多い。
 中国原産で特異な樹形(図1,2)が好まれて世界各地で栽培され、日本には奈良時代以前に渡来していたことが万葉集に載った歌からもわかる。
 雌雄異株で花は早春に咲き(図2,3)、やがて雌株には果実ができて、果皮が裂けると多くの種子が出る(図4)。種子には多数の細い毛があり、微風に吹かれて舞い散る有様は柳絮(リュウジョ)とよばれて詩歌の題材にもされる。ただし、日本では雄株の方が圧倒的に多くて雌株は少ないので、柳絮を愛でる機会はあまり多くない。石神井公園のボート池を一周して数えたら、雄株が26で雌株が1だった。
 「柳に風」と言われるように、強風に対して枝はなびくだけで折れないのが普通だが、2018年9月30日から10月1日にかけて本州から北海道を襲った台風24号では、濯川の畔にあるシダレヤナギの太さ10cmほどの枝が折れた。この夜1時前後には、高中の理科・特別教室棟の屋上で最大瞬間風速28m以上が3回も記録されていることを、物理の島崎亮浩教諭から教えられた。なびくことのできない太い枝は強風には耐えられなかったようである。

図1 シダレヤナギ

図1 樹形。2000/10/09、明十三陵(北京郊外)

図2 シダレヤナギ

図2 長く垂れ下がる枝。2008/03/23、石神井公園

図3 シダレヤナギ

図3 雄花序。1972-03/28、石神井公園

図4 シダレヤナギ

図4 雌花序と種子の毛。2018/04/13、練馬区石神井町
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