カリン (バラ科)
中国原産で、日本には江戸時代に渡来したと考えられている。樹皮は暗褐色で、はがれた跡がまだら模様になりすべすべしている(図1)。若葉が開くころ枝先にモモに似た美しい花をつける(図2)。果実は長さ10cm内外の少しいびつな楕円体で秋に黄色に熟し芳香がある(図3)。硬くて生食には適さないが、果実酒に用いたりのど飴や菓子の原料ともされる。晩秋から冬に木の下を歩くときは、落果(図4)の直撃を受けないよう注意する方がよい。
木材は堅くて美しく、床柱や家具などの良材とされる。和名は、木材がマメ科シタン属のカリン(花櫚)に似ているため混同されたものという。
長野県の諏訪を中心とする地域では、カリンを「借りん」すなわち借金しないと解釈し庭に植えて金運を願う風習があるが、実際には類似の別種マルメロ(図5)が植えられていることが多い。
木材は堅くて美しく、床柱や家具などの良材とされる。和名は、木材がマメ科シタン属のカリン(花櫚)に似ているため混同されたものという。
長野県の諏訪を中心とする地域では、カリンを「借りん」すなわち借金しないと解釈し庭に植えて金運を願う風習があるが、実際には類似の別種マルメロ(図5)が植えられていることが多い。
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