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カリン (バラ科)

 中国原産で、日本には江戸時代に渡来したと考えられている。樹皮は暗褐色で、はがれた跡がまだら模様になりすべすべしている(図1)。若葉が開くころ枝先にモモに似た美しい花をつける(図2)。果実は長さ10cm内外の少しいびつな楕円体で秋に黄色に熟し芳香がある(図3)。硬くて生食には適さないが、果実酒に用いたりのど飴や菓子の原料ともされる。晩秋から冬に木の下を歩くときは、落果(図4)の直撃を受けないよう注意する方がよい。
 木材は堅くて美しく、床柱や家具などの良材とされる。和名は、木材がマメ科シタン属のカリン(花櫚)に似ているため混同されたものという。
 長野県の諏訪を中心とする地域では、カリンを「借りん」すなわち借金しないと解釈し庭に植えて金運を願う風習があるが、実際には類似の別種マルメロ(図5)が植えられていることが多い。

図1 カリン

図1 樹皮。2018/02/16、武蔵学園

図2 カリン

図2 花と若葉。2009/04/03、小石川植物園

図3 カリン

図3 枝についた果実。2008/12/07、都立薬用植物園

図4 カリン

図4 落ちた果実。2006/01/24、小石川植物園

図5 カリン

図5 マルメロ。1994/09/22、北海道大学植物園
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