ハナミズキ (ミズキ科)
和名は、ミズキに近い種類で観賞価値が高いことによる。
アメリカ東部からメキシコ北東部にかけて分布し、日本への渡来は明治中期といわれるが、武蔵の創立より10年前の1912(大正元)年に尾崎幸雄東京市長がアメリカのワシントンにサクラを寄贈した返礼として1915年に贈られてきたのは有名な話。在来種のヤマボウシによく似ているので、アメリカヤマボウシともいう。
花は4月下旬ごろに咲くが、どれが本当の花なのかは近寄ってよく見ないとわからない(図1)。大きな4枚の花弁をもつ花が1輪ずつ枝先についていると思ったのはまちがいで、本当の花は中央に20個ほど集まってついている(図2)。本当の花の花弁もやはり4枚で、開花の順序は中央のものが最初と決まっており、それ以降も一定の順序で開花する。大きな花弁のように見えたものは苞(ホウ)とよばれる。苞の色は白(図1)(図2)のほか淡紅色、紅色(図3)、まれに淡黄色など。
在来種のヤマボウシ(山法師)も花の集まり方は同様であるが(図4)、苞の先はヤマボウシでは尖り(図4)ハナミズキでは凹形となる(図1)(図3)。花の集まりは互いによく似ている両種だが、樹皮の模様は全く異なる(図5)(図6)。
ハナミズキの果実は枝先に集まって秋に赤く熟し美しいけれども食べられない(図7)。
アメリカ東部からメキシコ北東部にかけて分布し、日本への渡来は明治中期といわれるが、武蔵の創立より10年前の1912(大正元)年に尾崎幸雄東京市長がアメリカのワシントンにサクラを寄贈した返礼として1915年に贈られてきたのは有名な話。在来種のヤマボウシによく似ているので、アメリカヤマボウシともいう。
花は4月下旬ごろに咲くが、どれが本当の花なのかは近寄ってよく見ないとわからない(図1)。大きな4枚の花弁をもつ花が1輪ずつ枝先についていると思ったのはまちがいで、本当の花は中央に20個ほど集まってついている(図2)。本当の花の花弁もやはり4枚で、開花の順序は中央のものが最初と決まっており、それ以降も一定の順序で開花する。大きな花弁のように見えたものは苞(ホウ)とよばれる。苞の色は白(図1)(図2)のほか淡紅色、紅色(図3)、まれに淡黄色など。
在来種のヤマボウシ(山法師)も花の集まり方は同様であるが(図4)、苞の先はヤマボウシでは尖り(図4)ハナミズキでは凹形となる(図1)(図3)。花の集まりは互いによく似ている両種だが、樹皮の模様は全く異なる(図5)(図6)。
ハナミズキの果実は枝先に集まって秋に赤く熟し美しいけれども食べられない(図7)。







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