コナラ(ブナ科)
北海道から九州までの日当たりのよい山地に普通にみられ高さ15m直径60cmにもなる落葉樹で、薪炭材などの目的で植えられた雑木林の重要樹種である。別名ハハソまたはホウソ。
雌雄同株で花は4-5月、雌花は目立たないが雄花は細長い軸に多数ついて垂れ下がる(図1)。果実は長さ2cm内外の楕円体のどんぐり状果で、殻斗とよばれる椀状の器官の中でその年の秋に熟す。殻斗の外面の模様はカシ類と異なり同心円状ではない(図2)。樹皮には縦に不規則な割れ目がある(図3)。紅葉は黄褐色ないし赤褐色(図4)。
薪炭材のほかシイタケ栽培のほだ木にもされ、樹皮はタンニン染色に用いられる。果実はデンプンを多く含むので、あく抜きをしてナラ団子として食用にすることが終戦直後のころまで山間部などで行われた。戦時中は練馬区(当時は板橋区)でもコナラ、クヌギ、シラカシなどのどんぐり類を拾い集めて持ってくるようにとの宿題が小学校(当時は国民学校)で出されたことがあったが、その目的はデンプンではなくタンニンであったかと想像される。
雌雄同株で花は4-5月、雌花は目立たないが雄花は細長い軸に多数ついて垂れ下がる(図1)。果実は長さ2cm内外の楕円体のどんぐり状果で、殻斗とよばれる椀状の器官の中でその年の秋に熟す。殻斗の外面の模様はカシ類と異なり同心円状ではない(図2)。樹皮には縦に不規則な割れ目がある(図3)。紅葉は黄褐色ないし赤褐色(図4)。
薪炭材のほかシイタケ栽培のほだ木にもされ、樹皮はタンニン染色に用いられる。果実はデンプンを多く含むので、あく抜きをしてナラ団子として食用にすることが終戦直後のころまで山間部などで行われた。戦時中は練馬区(当時は板橋区)でもコナラ、クヌギ、シラカシなどのどんぐり類を拾い集めて持ってくるようにとの宿題が小学校(当時は国民学校)で出されたことがあったが、その目的はデンプンではなくタンニンであったかと想像される。




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