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トップ 武蔵学園について 学園の樹木について 樹木図鑑マサキ (ニシキギ科)

マサキ (ニシキギ科)

 北海道南部から琉球にかけての海岸付近の林内に生え、中国や朝鮮半島にも分布する常緑低木。高さ6mにもなることがあるといわれ、構内には校舎の2階の窓の高さに達するものがあったが、2017--18年の建設工事に際して撤去された。大学7号館の東側に、生垣に仕立てられたものが残っている。

 花期は初夏で、淡緑色の四弁花が規則正しく配列して二出集散花序の好例を示す(図1図2)。すなわち、まず枝の先端に最初の花がつくと、その途中から1対の枝が出てそれぞれの先端に第2の花がつき、それらの枝の途中から各1対の枝が出て第3の花がつく、という形式を何回か繰り返して20個内外の花を規則正しく配置する。この形式の花序は木にも草にも例が多いが、それらの中でマサキは最もわかりやすいものの一つである。

 果実はやや歪んだ球形で秋から冬に赤く熟し、裂けて種子を出す(図3)。種子は白色に近い淡黄色だが、胚珠の周辺の組織に由来する仮種皮に包まれているので、その表面は光沢のある橙紅色である(図4)。

 園芸品種には、葉の周辺部が白または黄色になる覆輪(図5)や中央部が淡色となる中斑(図6)などの斑入りのものがあり、住宅街の生垣を見て歩くと近年は斑入りの方が多く植えられているかと思われる。

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図1 マサキの花序(側面)。1996/07/03、千葉大学園芸学部

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図2 マサキの花序(上面)。1972/06/29、銚子市犬吠

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図3 マサキの果実。1972/12/30、銚子市犬吠

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図4 マサキの種子。1985/01/20、練馬区石神井町

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図5 斑入りのマサキ(覆輪)。1980/03/23、練馬区石神井町

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図6 斑入りのマサキ(中斑)。1974/03/17、所沢市ユネスコ村
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