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アカメガシワ (トウダイグサ科)

 北海道と東北地方北部を除く日本各地の日当たりのよい所に多く見られる落葉高木で、中国などにも分布し、高さ15mにもなるというが、構内にあるものは10mにも達しない。葉は面積が広くて飯などを盛るのに用いられたことからカシワとよばれ、若葉が赤いのが和名の由来である(図1)。中国名の野梧桐は、やはり葉の大きい樹木としてアオギリ(中国名は梧桐)を連想したものである。

 茎も葉も、若いときには灰色の毛で密に覆われている。葉は長い柄があり、葉身の基部によく目立つ1対の蜜腺と葉縁に点在する小さな蜜腺のため葉面をアリが這っていることが多い(図1)。

 雌雄異株で花期は7月ごろ。雄花も雌花も枝先に立つ円錐状の花序につくが、どちらも花弁がなく目立たない(図2図3)。果実は多数の刺状突起があり(図4)、熟すと裂けて3個の黒い種子を出す(図5)。     

 冬芽は鱗片に覆われることなく(図6)、春には外側のものから順に開いて普通葉に育っていく。このような芽は裸芽とよばれ、構内ではムラサキシキブにも見ることができる。

 樹皮はベルゲニンを含み、胃腸疾患の薬に用いられ、葉と種子は赤色染料とされる。

図1 若葉と蜜腺

図1 若葉と蜜腺。2008/08/21、新座市

図2

図2 雄花序。1996/06/30、千葉大学園芸学部

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図3 雌花序。1998/06/16、武蔵学園

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図4 未熟果。1991/11/03、西表島古見

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図5 裂開した果実。1990/10/02、静岡大学裏

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図6 冬芽。1982/02/09、練馬区石神井町
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