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トサミズキ(マンサク科)

 各地の庭や公園によく植えられている高さ2--3mの落葉低木で、自生地は高知県に限られるので和名の前半はもっともであるが、ミズキとは科も異なるし特に類似点も見つけにくい。同属で木も小さく花序の花数も少ないヒュウガミズキ(図1)もよく植えられているが、これが宮崎県に自生することがわかったのは最近のことで、古くからこの名前でよばれていた理由はよくわからない。

 このほかにも同属の花木で○○ミズキと名付けられたものは、中国原産のシナミズキ(図2)を含めていくつかあり、ミズキと近縁ではないが春に枝を切ると樹液がしたたるのが名の由来といわれる。いずれも早春に黄色の五弁花をつけた穂を垂れ下げる。それらのうちトサミズキは長さ4--5cmの花序に7--10個の花をつける(図3,図4)。果実は径8--10mmの球形で秋に熟し、裂開して2個の種子を出す(図5)。

 この属は日本からブータンにかけて30種ほどが知られ、それらの中にはアメリカやヨーロッパなどで観賞用に栽培されているものも多いが、トサミズキの評価は群を抜いているようである。

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図1 ヒュウガミズキ。1990/03/18、東京薬用植物園

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図2 シナミズキ。2005/04/04、小石川植物園

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図3 トサミズキ(花期)。1975/04/02、神代植物公園

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図4 トサミズキ(花序)。2002/03/17、板橋区立赤塚植物園

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図5 トサミズキ(果実と種子)。2001/09/23、六甲高山植物園
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