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トップ 武蔵学園について 学園の樹木について 樹木図鑑ホオノキ (モクレン科)

ホオノキ (モクレン科)

 南千島から九州までの温帯から暖帯に分布し、渓流沿いの斜面に多く見られ、高さ20m太さ1mにもなる落葉高木。漢字表記では朴が用いられることが多いが、この字は中国ではエノキおよびその近縁種に用いられる。
 葉は林内では群を抜いて大きく長さ40cm 幅20cmにもなり(図1)、朴葉味噌をはじめ食物を包むのに用いられるところからホオガシワという別名もある。カシワとはブナ科の特定の種類だけでなく炊(かし)く(=炊事をする)ことに関係のあるる種々の植物の総称のようなものである。
 材は良質で家具、細工物、版木などのほか、旧制高校生が好んで履いた高下駄にも用いられたが、武蔵においては校舎内での下駄履きは厳しく禁じられた。
 花は初夏に咲き、径15cmほどで枝先につき上向きに開くので下から観賞するのは困難であるが、山道を歩いていると下の沢沿いから生えた木がちょうど目の高さで大輪を開いていて芳香をかぐ幸運に恵まれることがある(図2)。構内では高中南棟の3-4階の南側のベランダから花を見下ろすことができる。この木は、1981年の初夏に当時の高中生物科の百済弘胤・臼井陽両教諭が学校林(埼玉県毛呂山町)の近くで3mほどの若木をいただき、車の屋根に縛りつけて持ち帰ったものだという(臼井:白雉たより30, 2007)。

図1 ホオノキ

図1 開花期の個体。1988/06/19、長野県戸隠高原

図2 ホオノキ

図2 花と葉。2013/04/25、牧野記念庭園(東大泉)
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